地域での新たな仕組みづくりの第一歩
就労支援を地域の課題にすることで、就労支援の幅が広がるはずです。
就労支援に関わる地域の関係者が集まり、
対話をする場を設定しましょう。
次の二つが主なねらいとなります。
問題意識と目標イメージの共有を通して、つながりをつくります。
「名前と顔がわかる」よりももう一歩深く知り合います。
参加者がとらえているニーズ、ニーズに対応するために必要な取り組み、
取り組みの目標や期待を洗い出します。
日頃の実践で部分、部分をとらえている参加者にとって、
これは地域の全体的状況をとらえる学びの機会になります。
洗い出した情報をまとめた資料は、企画チームが今後の進め方を検討する際の材料となります。
ワークショップ1回目:2時間~2時間半 | ||
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グループワーク1 | ニーズについて | 就労支援のニーズがある人はどんな人ですか? |
グループワーク2 | 取り組みについて | どのような取り組みがあるとよいですか? 今はないけれど、これからぜひ欲しいという取り組みには印をつけてください |
ワークショップ2回目:2時間~2時間半 | ||
グループワーク1 | ニーズ・取り組みの重点ポイントについて | 前回出しあったニーズ、必要な取り組みのうち、とりわけ重要な項目はどれですか? |
グループワーク2 | 目標(アウトカム) イメージについて |
これらの取り組みを実施し、就労支援がうまくいくと、どのような変化が期待されますか? |
就労支援の機能強化を図るために関わってもらいたい地域の関係者をリストアップします。
これまでつながりがなかった機関や団体とつながることができる絶好の機会です。
領域ごとに細分化された就労支援の垣根を取り払うために、できるだけたくさんの関係機関に集まってもらいましょう。
そのあとは、ワークショップの目的によって、参加呼びかけの範囲を設定します。
これまでに「就労支援×地域づくり」をテーマにユニバーサル志縁センターが
携わったワークショップには次のような関係者の参加がありました。
開催案内をメール等にて送るだけで参加者が集まる場合も
ありますが、これまでにない新たな取り組みをしようとするなら、
電話あるいは対面で話をして、参加をお願いすることをお勧めします。
リストアップした各関係者はどのような観点から、
就労支援に関わり得るでしょうか?どのように話せば
就労支援に関心をもってもらえるでしょうか?
参加呼びかけの段階から地域づくりは始まっています。
企画チームの課題意識やビジョンも交えて話し、
十分なモチベーションをもって参加してもらいましょう。
ワークショップででた意見は、企画チームがこれからの仕組みづくりを検討する際の貴重な資料になります。
参加者がとらえているニーズ、ニーズに対応するために必要な取り組み、取り組みの目標や期待を資料にまとめて参加者で共有しましょう。
必要な取り組みを整理する際、就労支援の5つの要素ページ紹介する「就労支援の効果的援助要素」も参考にしてみてください。
就労支援には多岐にわたる支援者が市内にいることを知りました。
ハローワークの方や障害者支援事業所の方と話しながら、違う視点を知ることができました。
民間や地域でも困っている人を支援したいと考えている方がたくさんおられることがわかりました。
普段、福祉関係者だけで話していると、なかなか意識できない、企業の視点を知ることができました。
支援者側と企業の溝が課題になっていますが、距離をもっと縮められるなと思いました。